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第3章 1話 子猫の帰郷

ベトナムでの事業の為に会社や投資ライセンス、 オフィスに施設などの準備を重ねて、俺とヒンは 1998年5月に本格的にホーチミン市へ入って行った。 Maiの親父さんである、Thaiさんが持つ2つの会社と、 松田のオヤジが持つ香港の会社との合弁...
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EQ@バランサー第2章”Underworld Ties: A Legacy of Honor”

ベトナムに住み着いたあの年からもう28年かと、その永くも速かった年月を噛みしめながら、 岸田会長の好物のおはぎを手に神戸岸田会本部の前に車を停めた。 「松田はん今日はどないしましたん?」 「突然すみません。頭かしら、会長はいますか?」 「お...
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第21話 紅塵浮夢

啓徳空港カイタックの到着口を出るとテイさんが手を振っていた。 成田便の到着時間は俺たちの便と変わらぬ時間だったが陳さんは見えない。 しばらく陳さんをイミグレーション前で待ったが見えなかったので先に出たのだ。 「テイはぁーん!」 <デっけい声...
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第11話 折合

独特のホビス(イリア)さんの笑顔に応えるようにテイさんも白い歯を見せながら話し始めた。 「ここに来てすぐに優二さんには今日の報告をしました。もちろんそうします。でも今日の契約がスムーズにいかないことは事は最初から分かっていました。理由はポル...
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第3話 神戸

全員が集まった事務所に親父おやじが帰ってきたのはお昼が過ぎたころだった。 「みんな聞いてください」 と切り出す親父(社長)。 今朝の地震が関係していることは判りながらも、月例でも全員が集まることが少ない中、ざわざわとしていたのだがその静かな...
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第2話 震災

1995年1月17日、あの地震が俺を神戸に住まわせた。 両親はベトナムでも多くはないプロテスタントで、北部のタンホア(Thanh Hoa)の農村で生まれ育ち 南に下った親父と、サイゴン(現ホーチミン)から近かったファンティエット(Phan ...
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第1話 訓示

年に1度、見るか見ないかの雪が舞い、キーンと空気が静寂な日曜日。 薄っすらと窓を濡らす優しい雪の向こうで、ベントレーコンチネンタルの音が目覚ましには充分すぎる重低音を響かせる。 「うぅ~ふっ・・もう来よったんかぁ・・」 渋る目を擦る間もなく...
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前書き

日本のEQは世界ワースト(最下位)。 EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは、感情(心)の知能指数を測る指標であり、 ・自分や他人の感情を認識する感情認識 ・感情を思考に役立てる感情利用 ・感情の意味や変...